xUMLを用いた実行可能モデリングによる情報システム設計手法の試作(モデル指向(一般セッション))

概要

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現在,情報システムの開発において,分析・設計・実装の各工程は分断されているため,工程間でシステムに対する認識のギャップが生じていると考えられる.分析工程においては,いかに組織とシステムを結びつけて管理を行っていくのか,行いやすいシステムにするのかを,考えた上でシステム設計に着手しなければならない.また,開発全体を通して,開発期間は短縮している傾向がある.これらの課題を解決する目的で,本稿では,UMLをベースとしてビジネスプロセスモデリングを分析に用い,設計および実装にxUML(eXecutable UML)を用いる情報システム設計手法を提案する.本手法では,分析・設計・実装の各工程にUML(Unified Modeling Language)技術を用いて工程間の分断状況を改善する.分析工程では,ビジネスプロセスモデリングを用いて組織とシステムを関連付けて分析する.設計工程では,UMLの拡張技術であるxUMLを用いてシステムの動作検証を行い実装時の後戻りを未然に防ぐ.また,動作検証に用いたモデルのエンジン部分を実装時に活用することで,開発期間の短縮化を図る.このような本手法を試作し,プロトタイプへと適用し一部評価を行った.
一般社団法人情報処理学会の論文
2006-03-23