茶葉、柑橘類、クローブ含有成分のハイリノール型サフラワー油に対する抗酸化効果
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概要
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抹茶、茶の成分、茶葉のエッセンシャルオイル、柑橘類のエッセンシャルオイル、粉末クローブおよびクローブのエッセンシャルオイルをハイリノール型サフラワー油に添加して、35℃におけるPOVを測定し、これらの抗酸化効果を調べた。さらに、油 : 酢を2 : 1に混和した試料に対するこれらの添加試料の影響も調べ次の結果を得た。1. 抹茶や茶葉のエッセンシャルオイルには、35℃でハイリノール型サフラワー油に対する抗酸化効果は認められず、酸化促進物質の存在が示唆された。2. 茶の成分のうちカフェインには抗酸化効果が認められなかったが、カテキン、タンニンには明らかな抗酸化効果が認められ、特にタンニンの抗酸化効果の持続性は、カテキンより優れていた。3. タンニンとカフェインは、0.3%と0.5%の添加濃度の相異によるPOVの差は認められなかったが、カテキンでは、0.5%添加の方が0.3%添加より抗酸化効果が大きかった。4. タンニンでは、酢を加えたことによるPOVの上昇が認められなかった。5. グレープフルーツ、スィートオレンジのエッセンシャルオイルには、抗酸化効果は認められず、酸化促進物質の存在が示唆された。6. レモンのエッセンシャルオイルには、抗酸化効果が認められ、その効果は3mlでも5mlでもほぼ同じであった。7. レモンのエッセンシャルオイル添加試料では、酢を加えることにより抗酸化効果が高められた。8. クローブの粉末には、抗酸化効果は認められなかったが、エッセンシャルオイルには明らかな抗酸化効果が認められた。9. クローブのエッセンシャルオイル添加試料では、酢を加えたことによるPOVの上昇は認められなかった。
- 駒沢女子大学の論文
- 1998-03-03
著者
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