病體解剖社
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概要
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西南戦争(1877)が戦われた翌年の明治11年,田代基徳を中心とした陸軍々医たちによって,東京府下谷区で「病體解剖社」が設立された。設立の趣旨は,病理解剖を行うことと外科技術の修得にあった。その剖検結果は,同時期に基徳によって刊行された『醫事新聞』に掲載された。その掲載記録から,明治13年までこの病理解剖が行われたことが推定される。当時の医学教育機関において,病理解剖の教育が系統的に行われていたという資料は見出されていない。医学史研究においても,「病體解剖社」について触れたものは極めて少ない。本稿では「病體解剖社」の活動の一部について触れる。
- 千葉大学の論文
- 2002-02-01
著者
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