幕末における千葉県の医療制度に関する考察II : 佐倉藩の医療制度改革1
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概要
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天保4年11月16日佐倉藩で藩政改革の宣言がなされ,医学教育の改革も開始された。以後,明治に至るまで数度の改革がなされたが,医学教育のみならず,医療制度改革も包括したものであった。これらの改革には,教育施設・curriculumの整備,蘭法医学の採用,藩内外からの人材登用,種痘の普及,藩立の養生所の設立などが挙げられる。改革は藩主堀田正睦・年寄渡辺弥一兵衛らによって推進されたが,佐藤泰然・舜海父子らの登用により,医療技術面での成功もみられた。佐倉藩は積極的に洋学を取り入れることにより,後に「西の長崎,東の佐倉」と称されるほどの,学問の隆盛をみた。その影響は,明治時代初期の新政府の医学教育にもみられた。
- 千葉大学の論文
- 1994-10-01
著者
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