集団問題解決における解決ストラテジーの研究 II
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概要
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個人思考を集団思考に適切に組みこんだ問題解決ストラテジー導入の効果を, 収束的な解決過程を要する課題について検討した。設定した集団問題解決ストラテジーは, はじめ個人で, つづいて集団でとりくむIGs条件と, 終始集団でとりくむGs条件の2つである。小学校5年生を対象とし, 同性の6人集団を構成した。主な結果は以下の通りである。(1) IGs条件ではGs条件に比べて, 問題解決に貢献する質の高い相互作用がやや多い傾向がある。(2) 成員の問題解決への参加, 貢献の偏りは, ストラテジーの2条件間に差は認められなかった。以上のような成員相互作用がみられ, (3) IGs条件はGs条件に比べて, 問題解決過程の内容の保持がやや良い傾向がみられた。(4) 集団問題解決後の成員の満足度は, 条件間に差がなかった。以上の結果は, アイデア産出の課題を用いた杉江他 (1979) の研究に比べて条件間の差が不明瞭であった。ただし, 集団でのとりくみに先行して個人思考のフェイズを導入することの有効性が相当程度一般性をもちうるという点については, 本実験結果はそれを補強するものと考えられた。
- 中京大学の論文
- 1983-03-15
著者
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