ベトナムにおける農業普及 : その役割・問題・機会

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ベトナムの農業・農村の発展は、過去20年の間に特筆すべき発展を遂げてきた。ベトナム農業の発展は、4国の政策のフレームワークの改善に加え、灌漑システムの改良、新品種の開発、新技術の普及などによって説明することができるが、これらに農業普及活動が果たした役割は非常に大きい。本論は、主にベトナムのメコンデルタ地域に着目し、その農業普及の発展の歴史の精査と普及組織が現在抱える問題の分析を通じ、ベトナムにおける農業普及システムの改善方向を議論することを目的とする。近年の研究は、農業普及が制度上、手法上、また財務上多くの困難や問題を抱えていることを示している。資質が十分でないスタッフ、コーディネーションやマネジメントの不足などが大きな問題となっており、農業普及の効率性を制限している。参加型アプローチが既に導入されているものの、トップダウン型アプローチが依然として広く行われているのが現状である。専門的な普及システムと多くの支援組織、研究機関との間で包括的な協力のための組織再編を行うこと、および人材育成を行うことが、ベトナムにおける普及活動の効率性を改善するための重要な課題である。
三重大学の論文
2005-03-31

ベトナムにおける農業普及 : その役割・問題・機会

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