Candida属の一変異株による1-アルケンからのマンノシルエリスリトール脂質の生成
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概要
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イタコン酸生産酵母より誘導されたn-アルカン利用の強化された一変異株は,1-アルケン(C_<13>〜C_<16>)から培地中にやや多量の界面活性物質(MEL)を生成蓄積した。1-ヘキサデセンを生育基質とした場合,本変異株によるMELの生成量は約22mg/mlに達した。MELの脂肪酸組成は生育基質1-アルケンの鎖長によって変化した。本変異株による1-アルケンの主な代謝(経路)は,生成基質の末端二重結合の酸化または末端メチル基の酸化を経てβ-酸化またはα-酸化による分解を受けて行われると推定される。一方,生育基質と同鎖長の脂肪酸が検出されたのは,1-トリデセンおよび1-テトラデセンを生育基質とした場合のみであった。この結果から,本変異株には,脂肪酸の伸鎖長系の存在することが示唆された。
- 岩手県立大学宮古短期大学部の論文
- 1990-11-30
著者
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