音読時の吃音が顕著な学童女児の指導 : 間接的指導を取り入れて直接的指導を重要視した事例
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概要
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学童吃音児は自己の発話を意識している場合が多いため、間接的な指導のみでは不十分な場合がある。近年、直接的指導による効果が報告されており、吃音児に対する直接的指導に関する報告は、今後重視されることが予想される。我々は会話より音読において吃音が顕著に出現する女児を対象に吃音自覚の評価を行った上で、直接的指導としての発話訓練と同時に間接的指導として環境への働きかけをおこなった。その結果、本児の吃音症状は音読において顕著に改善し、会話レベルでも吃症状は減少しよい結果を得た。しかし、心理面の改善効果は著しいものではなかった。
- 2004-11-24
著者
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磯野 信策
新潟医療福祉大学医療技術学部
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磯野 信策
新潟医療福祉大学医療技術学部言語聴覚学科
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磯野 信策
新潟医療福祉大学 医療技術学部言語聴覚学科
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渡邉 正基
五泉市立五泉小学校言語障害通級指導教室
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前新 直志
国際医療福祉大学保健学部言語聴覚学科
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前新 直志
国際医療福祉大学 保健医療学部言語聴覚学科
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渡邉 正基
五泉市立五泉小学校
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