構音治療の1例 : 歯,舌癖と言語発達の問題を有した事例
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概要
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サ行音やカ行音が夕行音に置換する,いわゆる赤ちゃんことばの指導経験や参考文献は多く,指導しやすい.それに比べ,サ行音やタ行音がハ行音やカ行音などになる事例は少なく,指導が難しいと思われた.本対象は,歯音や歯茎音などに口蓋化構音が疑われた構音障害児で,上顎前歯の早期高度齲歯,舌癖や言語発達に問題が認められた.治療では,舌の前出しよりも舌尖の挙上・保持や舌の構えづくりが誘導方法として有効であり,舌の正しい構音操作により正常構音を獲得できた.原因は,歯や言語発達,言語環境も関与したものと考えられた.
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