新庄における新積雪の密度と結晶形(1974/75年〜1985/86年12冬期)
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概要
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1975年1月から1986年3月までの12冬期間の新庄における新積雪の密度と結晶形の観測結果を収録した. 全部で756回の測定値が得られた. 月平均密度は, 1月と2月で最も小さく, 約0.08g/cm^3であった. また, 月平均密度は, 年による変動幅が大きかった. 日毎の新積雪の密度の最小値は, 1982年2月6日に観測された0.022g/cm^3であった. このときの新積雪は樹枝状結晶および羊歯状結晶で構成されていた. 一方, 大きな密度では, まれに0.2g/cm^3を超えるような値が見られるが, これは融解水や雨水を含んだためである. このときの結晶形は, 原形をとどめず一部あるいは全てざらめ雪に変質していた. 結晶形については, 樹枝状結晶と霰状雪が多かった. 雲粒付きの結晶の出現率を求めたところ, 94%という高い値が得られた.
- 独立行政法人防災科学技術研究所の論文
- 1999-03-25
著者
-
阿部 修
防災科学技術研究所雪氷防災研究センター新庄支所
-
中村 勉
防災科学技術研究所
-
中村 秀臣
防災科学技術研究所
-
東浦 将夫
防災科学技術研究所 新庄雪氷防災研究支所:(現)防災科学技術研究所 長岡雪氷防災実験研究所
-
東浦 將夫
防災科学技術研究所 新庄雪氷防災研究支所 雪氷防災第2研究室
-
阿部 修
防災科学技術研 雪氷防災研究セ
-
沼野 夏生
防災科学技術研究所 新庄雪氷防災研究支所
-
阿部 修
防災科学技術研究所雪氷防災研究部門
-
沼野 夏生
科技庁防災科学技術研究所新庄雪氷防災研究支所室
-
沼野 夏生
防災科学技術研究所 新庄雪氷防災研究支所:(現)東北工業大学 工学部
-
沼野 夏雄
科技庁防災科学技術研究所新庄雪氷防災研究支所室
-
阿部 修
防災科学技術研
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- 第17回雪氷防災研究会の開催にあたって
- 第16回雪氷防災研究会の開催にあたって
- 第15回雪氷防災研究会の開催にあたって
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