小学校・中学校における心の居場所に関する研究
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概要
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学校場面において，心の居場所づくりの必要性が最近叫ばれている。しかし，小学校・中学校場面において，どのような居場所があり，その居場所はどのような条件が必要とされるかなどの研究はあまりみられない。本研究の目的は，小学校・中学校における居場所と居場所の条件について調べることであった。小学校においては，教室，クラブ活動，図書室など8場面，中学校においては，教室，トイレ，職員室など8場面それぞれにおいて，居場所の条件を調べた。大学生及び大学院生185名（男性74名，女性111名）に調査を行った。小学校・中学校それぞれにおいて，場面ごとに因子分析を行った。その結果，2因子から4因子が見られた。小学校においては，自分が認められることが居場所の条件として重要であり，中学校においては，気楽に過ごせるということが居場所として重要であるという結果が見られた。"kokoro no ibasyo", student's mental places in schools, have been more needed these days. This study sought to examine the "ibasyo" and its necessary conditions in elementary school and junior high school. A questionnaire based on preliminary investigations was given to 185 of university students (74 males and 111 females; mean age= 20.9, SD= 3.24) . The results indicated eight places for "ibasyo" in elementary school (for example, a schoolroom, club activities and library), and eight places for "ibasyo" in junior high school (for example, a schoolroom, toilet and teacher's room). Factor analysis revealed that, two to four factors contributed to determine "ibasyo" in elementary school and junior high school. This shows that, as a condition of "ibasyo", it is important for elementary school students to be recognized, and for junior high school students to feel at ease.
- 上越教育大学の論文
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