ステイクホルダー理論再考
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概要
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ステイクホルダー概念は,R. E. Freeman によって体系化されて以降「企業と社会」論において中心的役割を担ってきた.また近年では,企業は様々なステイクホルダーに取り囲まれているという前提から企業を捉え,企業行動を理論化する試み,すなわちステイクホルダー理論も盛んに展開されている.本稿では,このステイクホルダー理論を拡張することを最終的な目的とし,その序説として,ステイクホルダー理論の持つ前提を明らかにする.そのためにこの理論において中心的課題となっている「ステイクホルダー概念の考察」と,「ステイクホルダーの利害の分析」について検討し,社会の機能的分類によるステイクホルダー概念,企業と社会のダイアド関係,ステイクホルダー間の利害の対立,というステイクホルダー理論の3つの前提を明らかにした.
- 北海道大学の論文
- 2001-06-12
著者
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