体幹のアプロ-チが歩容改善に重要であった脳血管障害片麻痺患者の運動療法と筋電図学的効果検討

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概要

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今回、脳血管片麻痺患者の歩行時における体幹の崩れにおいて、理学療法評価・表面筋電図評価から体幹筋について評価し、その問題点に対して理学療法を施行しその効果を検討したので報告する。それぞれの評価から歩行時における体幹の崩れの要因として、麻痺側内服斜筋下部の筋緊張低下があげられ、その代償として両側腰背筋筋緊張亢進・麻痺側菱形筋筋緊張亢進により体幹を引き起こし、下肢の前方への振り出しを行っていた。また麻痺側内腹斜筋上部に関しては二次的な筋短縮があり、歩行時において大きな影響を与えていると考えた。これらの要因を基に、理学療法は第1に内腹斜筋上部に対する筋伸張、第2に端坐位での側方移動、第3に菱形筋の筋伸張を実施した。その結果、歩行時において体幹の崩れ、代償として見られた体幹伸展は改善され、安定性の向上・歩容改善に繋がった。体幹の治療が重要であることが示唆された。
関西鍼灸大学の論文
2004-03-31

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