素体を利用したターボ符号用インタリーバ
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概要
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ターボ符号は符号化利得が高く所要の処理量も現実的なことから,誤り訂正符号の中でも特に注目を浴びている.実際に,第3世代移動通信(IMT-2000)の標準方式にも必須技術として採用されており,まさに実用化段階に入った技術といえる.ターボ符号器は,複数の組織的畳込み符号とそれらを組み合わせるインタリーバを柱として構成される.ターボ符号におけるインタリーバの効果は符号の特性に大きく影響し,その重要度はもう一つの構成要素である組織的畳込み符号よりもむしろ大きいともいえる.本論文では,ターボ符号のインタリーバ(交錯アルゴリズム)を研究対象とし,符号化利得の高さと設計の自由度とを両立させることをねらいとした新しい交錯アルゴリズムとして素数インタリーバを提案する.本論文では,提案する素数インタリーバの設計の基本的な考え方及びアルゴリズムについて詳細に述べ,次にシミュレーションにより復号のビット誤り率特性を評価する.更に,従来の方法(ランダムインタリーバ及びPrunableインタリーバ)との特性の比較結果も示す.なお,本論文で提案する素数インタリーバは,IMT-2000の標準技術(IMT-2000 CDMA Direct Spread)として採用されている.
- 2002-11-01
著者
-
今井 秀樹
東京大学生産技術研究所第3部
-
須田 博人
Ntt移動通信網 (株) ワイヤレス研究所
-
須田 博人
(株)NTTドコモ ワイヤレス研究所
-
須田 博人
(株)nttドコモワイヤレス研究所
-
渋谷 彰
(株)nttドコモ移動機開発部
-
今井 秀樹
東京大学生産技術研究所
-
渋谷 彰
筑波大学人間総合科学
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