パーソナルコンピュータを利用した気体分子運動の教材開発 : 温度の導入法の改良
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
従来,分子運動法による統計力学的研究においては,対象となる系の温度は系の平均運動エネルギーとして定義してきた。このことにより,分子間に相互作用がある場合には,系の温度を指定することが不便であった。ここでは,系の分子が,熱浴の壁を構成する“原子”と相互作用できるようにすることによって系と熱浴とを熱平衡状態にさせ,系の温度を熱浴の温度として定義した。熱浴の温度は,壁を構成する原子の速度分布を通じて決まる。It is shown that taking the interaction between the system and the heat bath into accout,the way of fixing the temperature in the molecular dynamics can be improved.Here,the velocities of the atoms of which the heat bath consist are assumed to distribute in accordance with the Maxwell-Boltzmann law and they exchange the energy with the molecule of the system through their collision at the surface of the heat bath.The temperature of the system can be considered to be equal to that of the heat bath after the thermal equilibrium between the system and the heat bath is attained.This new way of fixing the temperature is much simpler than the usual and makes it possible to apply the morecular dynamics to the cases in which the temperature temporally andor spatially changes.
- 大阪教育大学の論文
著者
関連論文
- 高温超伝導体YBa_2Cu_3O_7-δの作成・特性・結晶構造
- パーソナルコンピューターを利用した熱現象に関する教材開発 : - 熱伝導とブラウン運動 -
- 水平投射運動をテ-マとした力学教材について
- 超イオン伝導体の副格子融解に対する格子振動の影響について
- 小学校理科の実験教材の研究
- 「研究法開発」序論
- 金属の比熱の簡易測定法について : 中学校理科の教材開発
- 「メルデの実験」の弦の振動に及ぼす非線形効果
- 熱力学教材研究としての水スターリング熱機関の数学モデル
- ランダム三角格子反強磁性体の励起スペクトル
- 物理教育の再検討 -大学入学試験問題から見た高校物理教育-
- パーソナルコンピュータを利用した気体分子運動の教材開発 : 温度の導入法の改良
- 理科教材の検討 : 総合理科科目について
- 物理教材の再検討 : 高等学校の電磁気分野について
- 理科教材の検討 : 電磁気分野について I
- YBa_2Cu_3O_の超伝導特性とTc近傍でのキャリアの輸送特性
- YBa_2Cu_3O_7-δ系酸化物超伝導体における荷電担体の特性(1) : ホール効果および比抵抗の温度依存性
- 27p-W-9 フラクタル・ネットワークの振動数分布について II