物理教材の再検討 : 高等学校の電磁気分野について
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概要
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電磁気分野を例にとり,学習指導要領と教科書の変遷を分析することによって,これまでの高等学校物理の教材の構成について考察する。高等学校の学習指導要領は昭和22年(1947)から平成元年(1989)まで計6回改訂されたが,その間,物理の教材は一貫して精選化される方向にある。現在,電磁気分野では,応用的側面や他分野と関連する現象は極力省略され,電磁気に関する基本法則について学ぶことが主要課題となっている。この専門色の強い教材構成は,総合理科教科が定着しないこととあいまって,構成の原理について再検討を迫るものとかんがえられる。In the present article,concentrating on the part of the electromagnetics,we investigated the variation of contents of the guide of the Ministry of Education of Japan which strictly regulates contents of the science education at high schools in Japan.Every time the guide was revised,the number of the items to be taught was continually diminished and the contents were specialized.The tendency of the extreme specialization of the science education can be considered to be one of the reasons why the number of students who dislike to study physics at high schools is increasing.
- 大阪教育大学の論文
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