成人男性集団における咀嚼機能の評価 : 第2報客観的評価と主観的評価の比較

概要

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北海道内のある施設に勤務する24〜53歳の成人男性集団を対象に,咀嚼機能の客観的評価法としてチューインガム法を用い,時間当たり溶出糖量を測定した。同時に,主観的評価法として質問紙法を用い,摂取可能食品状況を調査した。さらに,この測定・調査結果をもとにチューインガム法による咀嚼能力と質問紙法による咀嚼能力の関連性を比較検討するために,現在歯数,咬合接触面積および咬合力を指標として間接的に,また,直接的に両咀嚼能力を比較した。その結果,現在歯数,咬合接触面積および咬合力が低下すると,客観的・主観的評価法による咀嚼能力ともに減少傾向を示した。また,客観的評価法による咀嚼能力が低下すると,主観的評価法による咀嚼能力も減少傾向を示した。以上より,客観的評価法による咀嚼能力と主観的評価法による咀嚼能力との間に関連性が認められた。
有限責任中間法人日本口腔衛生学会の論文
2000-04-30