労作性息切れに対する呼吸介助手技の効果
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概要
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肺理学療法の基本手技である呼吸介助手技が肺におけるガス交換に与える影響を検討した。対象患者は外科術後患者2例, 慢性閉塞性肺疾患患者10例の計12例である。運動負荷により労作性に息切れを生じ低酸素状態に陥った患者に呼吸介助手技を加え, パルスオキシメーターで酸素飽和度を測定し回復時間を比較した。その結果, 呼吸介助手技を加えることで酸素飽和度は自然呼吸の66%, 脈拍は75%の時間で回復した。これは呼吸介助手技により胸郭運動を増大させ換気を増加し動脈血の酸素化を促進出来たためと考えられる。このように呼吸介助手技は労作性に息切れを生じる患者の全身調整訓練を進めるのに有用であった。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1990-03-10
著者
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