軟弱粘性土地盤の盛土工における法尻杭の挙動解析
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概要
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軟弱粘性土地盤に盛土を施工する場合に実施される動態観測のうち, 盛土ノリ尻に設置される変位測定グイの挙動を種々の例について解析し, 盛土施工における安全性を確保するための観測結果の判断規準に関する試案を述べた。すなわち筆者らが過去に実施した軟弱地盤上の盛土施工において, 粘着力が2.5t/m^2以下の場合の変位測定結果116の資料について一定の規準のもとに整理分類して検討した結果, つぎの結論を得た。1)水平および鉛直方向の変位速度dδ_<H, V>/dt≦1.0(cm/day)の場合は収れん(斂)型であり, dδ_<H, V>/dt≧1.5(crr/day)の場合は発散型となって盛土基礎地盤の破壊につながる恐れがある。2)盛土の施工にあたっては, つぎの2式で与えられる限界値より小さな変位速度を規制すべきである。dδ_H/dt=0.0252(δ/c)^<2.50>, dδ_V/dt=0.00437(δ/c)^<3.49>。ここにδ/cは地盤の支持力係数である。なお, 116の資料のうちには地盤改良工を施工した上に盛土したものや, 段階盛土工における各段階盛土は1資料として取り扱っている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1975-03-15
著者
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