軟弱地盤改良工法の開発・研究(その1) : 地中混合・固結工法によって改良された高圧縮性粘性土のせん断および沈下特性
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概要
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深層地盤改良工法のうち, 最近では地中混合・固結工法が, 新工法として注目されるようになった。しかし, この工法は現場施工実績も十分でないため, その利用にあたってはまだ未解決の点も多い。本報告は, 現地盤を改良材と混合させることにより, 造成した固結処理土の力学特性を把握する目的で, 試験工事の実施結果について示すものである。採取試料について, せん断試験および圧密試験を行った結果, 固結処理土の強度q_uは非改良部と比較すると数十倍に改良され, また固結処理土は圧密先行応力p_cの大幅増加に伴って, 見かけ上過圧密状態となり, 更にq_uと圧密試験によって得られた諸定数との間には, 強い相関のあるなどを示した。盛土載荷による地表面の沈下および土圧を測定したところ, 改良地盤は圧密理論に従った時間-沈下挙動を示していることを確認した。最後に, 複合地盤に対する平均的な体積圧縮係数m^^-_vを求める計算式を提案し, 改良目標強度q_uを設定すれば, 改良地盤の沈下量が推定できることを具体的に示した。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1981-09-15
著者
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