部分貫入遮水壁を有する長方形堤体の浸潤線の計算法について
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概要
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透水性の大きな材料を用いて築堤された仮締切り堤に部分貫入しゃ水壁を設けた場合の浸潤線形状および浸透水量を知るために, 部分貫入しゃ水壁を有する長方形堤体の浸潤線を求める新しい方法を提案し浸潤線形状と浸透流量の変化状態を検討した結果について述べた。浸潤線形状の新しい求め方は, 浸潤線の性質ψ+k_y=0を利用し, 物理平面において曲線形状の浸潤線を直線境界となるように, 物理平面を新しい平面に写像し, その写像面内において与えられた境界条件のもとでψの分布を数値計算し, 浸潤線に対応する直線状のψ分布から逆変換によって浸潤線を決定する方法である。この方法による計算結果の妥当性を検討するために, 標準砂を詰めたそう験実験水そうにより堤体内浸潤線と浸透流量を求める実験を行なった。実験によって求めた浸潤線は堤体の毛管負圧領域の影響を受けているとみられたため, その量を補正して計算結果と比較検討した結果双方によい近似性が認められ, 本計算法の実用性が確認された。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-12-15
著者
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