仮締切矢板壁の排水工に与える影響
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概要
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仮締切り矢板壁のようなしゃ水壁と排水工との位置関係を決定するために理論計算および模型実験を行ない, しゃ水壁の根入れ長を一定として排水工の設置深さを変化させた場合の流線網, 浸透量あるいは排水量, 水位低下量などの関連性を検討するとともに, 排水量の変化状態からしゃ水壁の影響によって生ずる浸透流の損失水頭を検討した。しゃ水壁の排水量に対する影響に関する理論計算は, 模型実験における境界条件を考慮した二次元浸透流解析法により, 排水工がしゃ壁下端より上方にある場合と下方にある場合とについてしゃ水壁の下を回る浸透流の排水工への流出コウ配を計算することによって行ない, また模型実験は標準砂を詰めたアクリル樹脂製の実験そう(縦50cm, 横1m, 幅10cm)を使用して排水管の設置位置を3段階に変えて実施した。これらの理論計算と模型実験結果を相互比較した結果, 最も排水効率の大きいのは排水工がしゃ水壁の掘削側にあり, しゃ水壁下端より上方に位置するときであることがわかった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-09-15
著者
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