透水性土層上に設けられた有限幅を有する不透水性仮締切堤の下を流れる浸透流について : 不圧流に移行する被圧流の場合
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概要
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本論文は, 有限厚さの透水性土層上に, ある長さの不透水性堤体を設けることによって, 上流側の水位を堰上げた条件の下で, 堤体下流側の透水性土層を掘り下げた場合の堤体下部の透水性土層を流れる浸透流の形状および流量に関する研究結果を取りまとめたものである。研究の方法は, 仮定を設定して理論計算を行った後, 模型実験を実施して理論計算の精度を確認し, 設計用の実用計算法を決定しようとするものである。ここで, 理論計算には堤体上流端から下流へ向かってある区間は被圧法であり, 漸次不圧流へ変化して掘削部の上流下端に流出すると仮定し, 不圧流についてはDupuit式を適用した。理論計算値と実験値は浸透流量についてはほぼ同値が得られ, 浸透線形状はかなりの差を生ずるが, 不圧流領域の長さについては, 実験値が計算値の約1.8倍になることを結論している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1981-09-15
著者
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