芝生における多年生雑草ヒメクグ類の種子発芽の変異
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概要
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芝生多年生雑草ヒメクグ類の種子発芽性について検討するため、アイダクグの種子発芽の季節的推移に貯蔵条件および発芽条件の及ぼす影響について調査を行い、あわせてヒメクグとアイダクグの明条件での種子発芽性における変異の様相を調査した。 まず、アイダクグの発芽の季節的な推移をみると、明条件での発芽は土中埋蔵、30℃風乾貯蔵、戸外風乾貯蔵および5℃風乾貯蔵の順序で促進された。一方、暗条件での発芽は貯蔵開始5〜7ヵ月後に土中埋蔵された種子のみに認められ、8ヵ月後以降では再び発芽は認められなくなった。 次いでヒメクグとアイダクグの種子発芽を比べると、アイダクグの採取直後の発芽は連続して行った2年間ともに全クローンを通じて旺盛であった。一方、ヒメクグでは採取直後の発芽性にクローン間で大きな変異性が認められた。採取後5ヵ月土中埋蔵するとヒメクグ、アイダクグともに高い種子発芽性を示した。
- 日本雑草学会の論文
- 1991-10-02
著者
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山河 重弥
塩野義製薬 (株) 油日ラボラトリーズ
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上山 良人
塩野義製薬株式会社油日ラボラトリーズ
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山河 重弥
文部科学省初等中等教育局
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上山 良人
塩野義製薬(株)油日ラボラトリーズ
-
上山 良人
塩野義製薬
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