Diphenylether系除草剤の作用性に関する研究
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概要
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Diphenylether系除草剤NIP・CNP・KK-60を供試して,各種処理条件と水稲・タイヌビエに対する殺草性との関係について実験した。湛水下茎葉処理におけるタイヌビエに対する殺草力は,3除草剤とも剤形により著しく異なり,乳剤は粒剤より殺草力が著しく大きく,水溶解度の小さい除草剤では製剤方法が殺草力に及ぼす影響は著しく大きい。湛水下茎葉処理における水稲・タイヌビエに対する殺草力およびタイヌビエ>水稲の選択殺草性は、,3除草剤とも温度による変動が小さい。この処理法でのタイヌビエ>水稲の選択殺草性の程度は,NIPが最も小さく,KK-60が最も大きく,CNPはその中間である。また,タイヌビエに対する殺草力はNIPが最も大きく,CNPとKK-60では大差がなく,タイヌビエの葉令からみた処理適期幅はNIPが池の2剤より大きい。発芽時地下部処理における殺草作用部位は,NIP・CNPでは幼芽部が主体で根部からは小さい。しかし,KK-60では幼芽部とともに根部からの殺草作用が大きいが,幼芽部が根部より大きい。この処理法でのタイヌビエ>水稲の選択殺草性の程度は,CNPが最も大きく,次はNIPで,KK-60が最も小さい。また,タイヌビエに対する殺草力は,KK-60が最も大きく,次がNIPで,CNPが最も小さい。以上の殺草性から3除草剤それぞれの適用地帯・適用条件などについて考察を行なった。
- 日本雑草学会の論文
- 1966-12-25
著者
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