水田裏作雑草スズメノテッポウの生態的研究 : 第9報 二次休眠性について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The seeds which have awaked from the primary dormancy are then exposed to the secondary dormancy under certain conditions. The following facts were found concerning the secondary dormancy. 1. The seeds which have been kept within submerged soil outdoors become to show poor percentage germination since November, and hardly germinate in a germinator at 20℃ in February of the next year, that is to say the secondary dromancy is induced. The secondary dormancy is overcome by August and induced again in November. And this process is repeated till the seeds lose their viability (Fig. 1). 2. With progress of the secondary dormancy under submerged soil, maximum and optimum temperature for germination become lower together with poor percentage germination (Fig. 2). 3. The secondary dormancy is induced experimentally by placing the seeds showing the environmental dormancy under absence of oxygen at low temperature 5℃, and to a certain extent at 20℃, but not induced at 30℃ (Fig. 3, 4). 4. The secondary dormancy is overcome by low-temperature treatment (Fig. 5), high-temperature treatment in normal air or in absence of oxygen (Fig. 6), alternating-temperature treatment (Tab. 1) and pricking seeds coats (Fig. 7), as observed with the primary dormancy. And the low-temperature treatment and alternating-temperature treatment are effective similary to overcome the second secondary dormancy (Fig. 8). 5. Accordingly, it was well established that the seeds in the soil, if no germination occurs because of unfavorable condition for germination (such as in lower layer of the soil in poor-drained fields), are forced to go into the secondary dormancy under the condition of oxygen absence at low temperature in winter, and the dormancy is overcome under the condition of oxygen absence at higher temperature in summer. The mechanism of overcoming the secondary dormancy was seemed to be similar to the primary dormancy.
- 日本作物学会の論文
- 1961-10-01
著者
関連論文
- 水田裏作主要雑草の生態的特性の比較
- 水田裏作雑草スズメノテッポウの生態的研究 : 第7・8報 一次休眠性について
- 12.玉蜀〓及春小麥の生育期間中に於ける降雨及蒸發の量及分布が收量に及ぼす影響 ((A)禾穀類に關するもの)
- 4.春小麥の低温處理に對する反應に就て ((A)禾穀類に關するもの)
- (15) 熱傳導度による土壤水分測定に就て (雜)
- 六五、燕麥品種の耐熱性に就て ((A) 禾穀類に關するもの)
- 三九、大豆の栽植樣式の收量に及ぼす影響 ((B) 菽穀類及び根菜類に關するもの)
- 一〇八 グラヂオラスの香氣の遺傳((E)其の他)
- 除草剤MCCの水稲に対する茎葉処理の薬害について
- 水稲乾田直播栽培におけるMCCの処理適期について
- 27. 除草剤MCCの水稲・タイムビエに対する茎葉処理の作用性について
- 26. 水稲乾田直播栽培における除草剤MCCの水稲の生育時期および雑草の発生消長からみた処理適期について
- 除草剤散布機について : 雑草とその防除に関する諸問題
- 除草剤MCCの発芽時地下部処理における水稲・タイヌビエ間の選択殺草性について
- 日本に於ける大豆品種の生態学的研究 : 1.開花日数と結実日数による品種の分類とその地理的分布に就いて
- 水稲栽培に於ける雑草害の生態学的研究 I・II : 水稲と雑草の競争機構について
- 水田裏作雑草スズメノテッポウの生態的研究 : 第5報 光線の強さが生育・種子の発芽力及び種子生産量に及ぼす影響について : 第6報 堆肥中埋蔵種子及び圃場管理方法が伝播に及ぼす影響について
- 水稲栽培における雑草害の生態学的研究 : 第3報 雑草草種による競争関係の差異について (第143回講演会)
- 水田裏作主要雑草の生態的特性の比較 (第131回 講演会)
- 水田雑草タイヌビエの生理生態学的研究 : 第7報 発生生態について (第137回 講演会)
- 水田雑草タイヌビエの生理生態学的研究 : 第6報 幼芽の土壌中伸長について
- 水田雑草タイヌビエの生理生態学的研究 : 第5報 発芽について
- 水田雑草タイヌビエの生理生態学的研究 : 第4報 休眠覚醒過程における種子の死滅について
- 水田雑草タイヌビエの生理生態学的研究 : 第3報 種子の二次休眠について
- 水田雑草タイヌビエの生理生態学的研究 : 第2報 種子の一次休眠について(2)土壌中における一次休眠の覚醒
- 12. 水田用低魚毒性除草剤の作用特性に関する研究
- 4. 水田雑草の生態と防除法
- 水田雑草タイヌビエの生理生態学的研究 : 第1報 種子の初期休眠について(1)初期休眠と外被との関係並びに初期休眠覚醒に対する温度および酸素の影響
- 水稲の本田初期深水灌漑による雑草防除の研究 : 第1報 : 雑草の群落構造及び雜草量に及ぼす影響 : 第2報: 水稲の生育収量に及ぼす影響
- s-リアジン系除草剤の作用性に関する研究 : 第2報 メチルメルカプト誘導体の水稲・タイヌビエに対する殺草性の温度による変動について
- Diphenylether系除草剤の作用性に関する研究
- 3. 除草剤MCCの発芽時地下部処理における水稲・タイヌビエ間の選択殺草性について
- 20. Diphenyl ether系除草剤の作用性に関する研究 : 第2報 発芽時地下部処理における覆土土壌の処理の有無および処理部位と殺草性との関係について
- 19. Diphenyl ether系除草剤の作用性に関する研究 : 第1報 湛水下茎葉処理における剤形および温度と殺草性との関係について
- 水稲稚苗移植栽培における各種除草剤の殺草性について
- 13. 稚苗移植栽培における各種除草剤の殺草性について
- タイスビエ休眠種子の薬剤による休眠覚醒および殺種子に関する研究 : 第3報 土壌を媒介とした処理における数種薬剤の効果
- タイヌビエ休眠種子の薬剤による休眠覚醒および殺種子に関する研究 : 第2報 薬液浸漬処理における有効薬剤の効果の変動要因
- タイヌビエ休眠種子の薬剤による休眠覚醒および殺種子に関する研究 : 第1報 有効薬剤の検索
- s-トリアジン系除草剤の作用性に関する研究 : 第1報 水稲・タイヌビエの発芽時地下部処理における殺草性のs-トリアジン誘導体間差異について
- 水田用低魚毒性除草剤の土壌中の残効期間と移動程度について
- 畑作多年生雑草ムラサキカタバミの生態と防除に関する研究
- 7. 畑作多年生雑草ムラサキカタバミの生態と防除に関する研究
- 水田裏作雑草スズメノテッポウの生態的研究 : 第9報 二次休眠性について
- 水田裏作雑草スズメノテッポウの生態的研究 : 第9報 二次休眠性の存在とその導入・覚醒に関与する要因について (第131回 講演会)
- 水田裏作圃における耕種条件による雑草群落の変化 : 第2報 砕土程度及び鎮圧の有無がスズメノテッポウの発生量に及ぼす影響
- 17. タイヌビエ種子に対する各種除草剤の休眠覚醒効果について
- 水田裏麦作における麦と雑草の競争機構ならびに雑草害診断方法
- 水田裏作雑草スズメノテッポウの生態的研究 : 第5報 光線の強さが生育, 種子の発芽力及び種子生産量に及ぼす影響 (第118回 講演会)
- 水田裏作圃における耕種条件による雑草群落の変化 : 第1報 耕転時期が雑草群落構造・雑草量に及ぼす影響
- 水田裏作雑草スズメノテッポウの生態的研究 : 第3報 種子の休眠期間及び壽命に及ぼす土壤水湿の影響について : 第4報 土壤中の生存種子数及びその土壤層位別分布の季節的消長について
- 水田裏作雑草スズメノテッポウの生態的研究 : 第1報 発芽及び発生に及ぼす土壤水分及び覆土量の影響について : 第2報 発芽及び発生の温度並びに発生の季節的消長について
- 水田裏作雑草スズメノテッポウの生態的研究 : 第1報 発芽及び発生に及ぼす土壤水分及び覆土量の影響について (第106回講演会)
- 水田裏作圃における耕種条件による雑草群落の変化 : 第3報 春秋の耕起方法が雑草群落構造・雑草量に及ぼす影響 : 特にスズメノテッポウ種子の土中分布による雑草量の解析