遺伝的腎疾患モデルマウス(ICGN)腎における糖鎖構造の特徴的変化
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概要
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ICRマウス由来の遺伝性腎疾患モデル動物であるICGNマウスは, 組織化学的および生化学的データから, ヒト突発性腎炎モデルとして有用と考えられている.今回, 腎疾患にともなう腎組織の糖鎖構造の変化を24種のレクチンをプローブとして用いて組織病理学的に調べた.α-D-galactopyranosyl基と特異的に結合するバンデラ豆レクチンI(BSL-I)の反応は, 腎疾患を発症したICGNマウス腎にのみ特異的に検出され, かつ疾患の進行にともなって強くなった.BSL-I-レクチンブロット法に解析した結果, 分子量45, 58および64kDの糖蛋白が腎疾患を発症したICGNマウス腎に特異的に検出され, 特に64kD糖蛋白は腎疾患の進行にともなって顕著に増加することが分かった.この特異的糖蛋白は, ICGNマウスの腎疾患病因物質のひとつと考えられ, 病因と発症機序の解明に貢献することが期待される.
- 2000-04-25
著者
-
山本 美江
国立感染症研究所獣医科学部
-
小倉 淳郎
理研バイオリソースセンター
-
宮本 実
京都大学大学院応用生物科学専攻生体機構学分野
-
古屋 良宏
キリンビール(株)医薬探索研究所
-
永野 伸郎
キリンビール(株)医薬探索研究所
-
宮本 元
京都大学農学部家畜生体機構学教室
-
眞鍋 昇
東京大学農学生命科学研究科高等動物教育研究センター
-
真鍋 昇
京都大学 農研究
-
眞鍋 昇
京都大学 院農
-
眞鍋 昇
京都大学大学院農学研究科
-
小倉 淳郎
理化学研究所バイオリソースセンター
-
小倉 淳郎
国立感染症研究所
-
内尾 こずえ
京都大学大学院農学研究科応用生物科学専攻生体機構学講座
-
永野 伸郎
キリンファーマ株式会社 学術部 開発研究所 薬理
-
永野 伸郎
キリンビール株式会社 医薬カンパニー
-
永野 伸郎
キリンビール 医薬開研
-
永野 伸郎
中外製薬
-
永野 伸郎
キリンビール研究開発部食品安全センター
-
山口 美鈴
基礎生物学研究所神経生理学
-
山口 美鈴
岩手大学 農学部獣医細胞システム学教室
-
宮本 元
京都大学大学院農学研究科応用生物科学
-
宮本 元
京都大学 院農
-
永野 伸郎
キリンビール 医薬カンパニー
-
内尾 こずえ
国立感染症研究所 獣医科学部
-
眞鍋 昇
東大・院農学生命科学
-
明石 直嗣
東京大学農学生命科学研究科高等動物教育研究センター
-
山口 美鈴
京都大学大学院農学研究科生体機構学
-
田村 幸太郎
京都大学大学院応用生物科学専攻生体機構学分野
-
古屋 良宏
京都大学大学院応用生物科学専攻生体機構学分野
-
眞鍋 昇
京都大学大学院農学研究科応用生物科学専攻
-
田村 幸太朗
山之内製薬(株)安全性研究所
-
宮本 元
京都大学大学院応用生物科学専攻生体機構学分野
-
内尾 山田
国立感染症研究所獣医科学部
-
Tamura K
National Inst. Infections Diseases Tokyo Jpn
-
Yamaguchi‐yamada M
岩手大学農学部獣医細胞システム学教室
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