日本中央競馬会トレーニング・センターにおける発熱性疾患馬の血清疫学調査
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概要
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1980〜1985年に日本中央競馬会トレーニング・センターに所属する競走馬の発熱性疾患について血清疫学的に調査した. 発熱馬総数は3,849頭で, 血清が採取された2,852頭中669頭 (23.7%) に, 馬ヘルペスウイルス1型 (EHV-1), 馬ライノウイルス1型 (ERhV-1), ロタウイルスおよび馬アデノウイルス (EAdV) に対する抗体の上昇が認められ, EHV-1が491頭 (73.4%), ERhV-1が91頭 (13.6%), ロタウイルスが64頭 (9.6%), EAdVが23頭 (3.4%) であった. EHV-1とロタウイルスに対する抗体は, 冬〜初春に上昇し, ERhV-1抗体は冬のみならず, 初春および初秋にも上昇がみられた. EHV-1抗体上昇馬のうち, 満3歳馬の占める割合は他のウイルスの約2倍であり, ERhV-1とEAdVの抗体上昇馬はすべて満4または3歳以下であった. EHV-1, ロタ, ERhV-1およびEAdVの抗体上昇馬の平均年齢はそれぞれ2.96, 2.73, 2.44および2.27歳であった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
著者
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福永 昌夫
日本中央競馬会競走馬総合研究所栃木支所
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杉浦 健夫
日本中央競馬会競走馬総合研究所栃木支所
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松村 富夫
日本中央競馬会競走馬総合研究所栃木支所
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福永 昌夫
Jra競走馬総合研究所栃木支所
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平澤 澄
日本中央競馬会競走馬総合研究所栃木支所
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福永 昌夫
日本中央競馬会 競走馬総研
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