イヌインターフェロン活性の細胞変性阻止法による定量法の確立
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概要
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Madin-Darbyイヌ腎(MDCK)細胞およびA72細胞と水疱性口炎ウイルス(VSV)を用いたイヌインターフェロン(IFN)活性の細胞変性(CPE)阻止法による定量法を検討した.標準IFN試料としてUV不活化NDVで誘導したイヌ脾臓細胞由来IFNを調製した. VSVはMDCK細胞のシートが形成されたときは感染増殖せず, 細胞がまばらに増殖しているときにのみ全体にわたるCPEが観察された. MDCK-VSV系では96穴プレートで10^4個/wellの細胞数以下で, 10^5TCID_<50>/mlのVSVを感染させる必要があった. また, A72-VSV系では培養密度はMDCK-VSV系ほど厳密でなく, 感染VSV量も10^3TCID_<50>/mlであった. MDCK-VSV系はA72-VSV系よりIFNに対する感度は若干優れていたが, 再現性はA72-VSV系の方が高かった. これらのことから, A72-VSV系が操作が簡便であるので実用的と思われた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1996-01-25
著者
-
岩田 晃
Nippon Institute For Biological Science
-
岩田 晃
(財)日本生物科学研究所
-
岩田 晃
東京大学 獣医内科
-
上田 進
日本生物科学研究所
-
上田 進
東大院農日生研
-
上田 進
(財)日本生物科学研究所
-
宗川 吉汪
京都工芸繊維大学繊維学部応用生物教室
-
岩田 紀子
(財)日本生物科学研究所
-
斎藤 敏樹
(財)日本生物科学研究所
-
濱田 和成
京都工芸繊維大・繊維・応用生物
-
宗川 吉汪
京都工繊大・繊維・応用生物
-
濱田 和成
京都工繊大・繊維・応用生物
-
宗川 吉汪
京都工芸繊維大学
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