バキュロウイルスベクターシステムで発現した鶏貧血ウイルス蛋白質のELISAへの応用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
鶏貧血ウイルス(CAV)の3つのタンパク質VP1, VP2およびVP3を発現する組換えバキュロウイルスを構築した。組換えVP1, VP2およびVP3はSDS-PAGEで発現が確認され, それぞれの分子量は50, 30/27, 16 kDaであった。VP2およびVP3はウエスタンブロッティング, ELISA抗原としてCAV感染ニワトリより得られた抗血清と反応したが, VP1は反応しなかった。VP2もしくはVP3を発現する細胞の溶解液をそのままELISA抗原として用いたとこる, VP2では2週目から20週目の血清と, Vp3では2週目から7週目の血清と陽性反応を示した。以上のことからバキュロウイルスの系で発現させたVP2およびVP3はCAV抗体検出用の抗原として有用であることが示された。
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1998-02-25
著者
-
土屋 耕太郎
(財)日本生物科学研究所
-
岩田 晃
Nippon Institute For Biological Science
-
岩田 晃
(財)日本生物科学研究所
-
岩田 晃
東京大学 獣医内科
-
上田 進
日本生物科学研究所
-
上田 進
東大院農日生研
-
上田 進
(財)日本生物科学研究所
-
藤野 美由紀
(財)日本生物科学研究所
-
岩田 紀子
(財)日本生物科学研究所
-
大滝 与三郎
(財)日本生物科学研究所
関連論文
- 中国西新疆地域のロバにおけるバベシア原虫感染症の血清学調査(短報)(寄生虫病学)
- 成長ホルモン・アンチセンス遺伝子導入トランスジェニックラットの産子数と排卵数について
- (36) 精製TMV RNAポリメラーゼの鋳型特異的RNA合成活性 (平成11年度 日本植物病理学会大会)
- (335) TMV RNAポリメラーゼの130Kおよび180K成分の複合体形成とRNA結合・合成活性
- 組換え豚サーコウイルス2型キャプシドタンパク質を用いたELISAの開発(ウイルス学)
- Leucoytozoon caulleryi第2代シゾントのアフィニティ精製抗原による防御免疫付与効果
- PMSG-hCG処理による野生ねずみ類の排卵誘起
- 酵素免疫測定法(ELISA)
- 犬血清中の高い2', 5'-オリゴアデニル酸合成酵素活性(短報)(免疫学)
- ネオスポラ原虫感染犬細胞における犬インターフェロンα, βおよびγの増殖抑制効果の比較
- 偶発的活性化マレック病ウイルス(MDV)を含まないMDV形質転換株化細胞におけるMDVの転写解析
- 子犬の下痢由来イヌパルボウイルス株のVP2遺伝子(短報)(内科学)
- 外殻タンパク質をコードするアフリカ馬疫ウイルス第2及び第6分節RNAの全塩基配列
- バキュロウイルスベクターシステムで発現した鶏貧血ウイルス蛋白質のELISAへの応用
- 組換え体ブタFSHより作成した抗血清の検討
- バキュロウイルスシステムにおけるイヌインターフェロン-β発現量に対するシグナル配列の影響
- Effects of Endogenous Rat Growth Hormone Gene Expression Suppressed by an Antisense RNA Transgene on Reproductive Functions in Transgenic Rats
- NSI遺伝子を標的とするRT-PCR法によるアフリカ馬疫ウイルスの検出
- イヌインターフェロン活性の細胞変性阻止法による定量法の確立
- 幼雛における鶏貧血因子の自然感染
- 伝染性ファブリキウス嚢病とその予防 (最近の牛・豚・鶏の感染病とその対策) -- (鶏編)
- 伝染性ファブリキウス嚢病ウイルスによる鶏貧血因子の病原性増強とマレック病ワクチン接種失効との関連
- 鶏貧血因子を単独またはマレック病ウイルスあるいは七面鳥ヘルペスウイルスと混合接種されたヒナの免疫応答
- 91 マレック氏病に関する研究 : I. ニワトリより分離した3株のヘルペス型ウイルス(HTV)のCEF培養細胞への馴化(ニワトリの白血病群)(第71回日本獣医学会記事)
- 正常及びF嚢摘出鶏における高度病原性伝染性ファブリシアス嚢病ウイルス感染の病理発生
- 鶏の伝染性滑膜炎に対するMycoplasma synoviaeとMycoplasma gallinaceumあるいは伝染性ファブリキウス嚢病ウイルスの重感染の影響(短報)
- 鶏コクシジウム感染に対する伝染性ファブリキウス嚢病生ワクチンの影響(短報)