犬血清中の高い2', 5'-オリゴアデニル酸合成酵素活性(短報)(免疫学)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
動物細胞をインターフェロン(IFN)で処理すると2', 5'-オリゴアデニル酸合成酵素(OAS)が誘導される.0ASはIFNの抗ウイルス作用で重要な因子である.0AS活性は臨床生化学においてIFN作用の指標として広く用いられている.我々は本研究において犬血清中のOAS活性が46.0±40.4 nmol/dl/hr と他の動物(猫(1.9±2.1),兎(4.0±1.1),モルモット(0.3±0.6))の10〜100倍も高いことを発見した.犬OASタンパク質はマウスOASに対するモノクローナル抗体68M-10により検出され, p40クラスOASにおいては少なくとも3種類の分子があることが判明した.その中で犬血清中では40kDa が,繊維芽細胞株では42kDaが主要な酵素分子であった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2004-06-25
著者
-
佐藤 一郎
(財)日本生物科学研究所
-
土屋 耕太郎
(財)日本生物科学研究所
-
岩田 晃
Nippon Institute For Biological Science
-
岩田 晃
(財)日本生物科学研究所
-
岩田 晃
東京大学 獣医内科
-
石浜 明
(財)日本生物科学研究所
-
藤野 美由紀
(財)日本生物科学研究所
-
山元 哲
(財)日本生物科学研究所
-
金井細川 朋子
(財)日本生物科学研究所
-
宗川 吉汪
京都工芸繊維大学繊維学部応用生物教室
-
金井 朋子
(財)日本生物科学研究所
-
宗川 吉汪
京都工芸繊維大学
関連論文
- 中国西新疆地域のロバにおけるバベシア原虫感染症の血清学調査(短報)(寄生虫病学)
- (36) 精製TMV RNAポリメラーゼの鋳型特異的RNA合成活性 (平成11年度 日本植物病理学会大会)
- (335) TMV RNAポリメラーゼの130Kおよび180K成分の複合体形成とRNA結合・合成活性
- Leucoytozoon caulleryi第2代シゾントのアフィニティ精製抗原による防御免疫付与効果
- 犬血清中の高い2', 5'-オリゴアデニル酸合成酵素活性(短報)(免疫学)
- ネオスポラ原虫感染犬細胞における犬インターフェロンα, βおよびγの増殖抑制効果の比較
- 偶発的活性化マレック病ウイルス(MDV)を含まないMDV形質転換株化細胞におけるMDVの転写解析
- 子犬の下痢由来イヌパルボウイルス株のVP2遺伝子(短報)(内科学)
- 外殻タンパク質をコードするアフリカ馬疫ウイルス第2及び第6分節RNAの全塩基配列
- バキュロウイルスベクターシステムで発現した鶏貧血ウイルス蛋白質のELISAへの応用
- 組換え体ブタFSHより作成した抗血清の検討
- バキュロウイルスシステムにおけるイヌインターフェロン-β発現量に対するシグナル配列の影響
- ラット脳由来の非イオン性界面活性剤不溶性低比重画分の解析
- NSI遺伝子を標的とするRT-PCR法によるアフリカ馬疫ウイルスの検出
- イヌインターフェロン活性の細胞変性阻止法による定量法の確立
- NO news is good news.
- インターフェロン治療無効のC型慢性肝炎に対するインターフェロンと強力ネオミノファーゲンC併用療法の有用性
- C型慢性肝炎のインターフェロン治療による肝内および血中HCV RNAレベルの変化
- B型および非A非B型慢性肝炎のパラフィン包埋肝組織切片からのHBVDNAの検索 : Polymerase Chain Reaction (PCR)法を用いて
- B型慢性肝炎でのインターフェロン治療前後の肝内HBV DNAの検索 : Southern blot hybridization法とpolymerase chain reaction法との比較検討
- 非A非B型慢性肝炎のインターフェロン療法時における2-5 oligoadenylate synthetase活性の動態
- 肝内HBV DNAに及ぼすインターフェロン療法の効果と血中B型肝炎ウイルスマーカーの推移 : 治療後の肝炎の再燃との関連を中心に
- Elevated levels of (2'-5') oligoadenylate synthetase activity in chronic hepatitis B with acute exacerbation.