高速液体クロマトグラフィーによる正常犬及び糖尿病犬の糖化ヘモグロビン測定
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概要
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我々は陽イオン交換カラムを使用した高速液体クロマトグラフィー (以下HPLC) による, イヌ糖化ヘモグロビンの測定法を確立した. イヌヘモグロビンは, 2つのmajorピーク (HbA0) と, HbA1a, HbA1b, HbA1cからなる3つのminorピークに分画された. 臨床的に正常な犬38頭と糖尿病犬10頭でのHbA1cの平均値はそれぞれ2.60および6.41%であった. またHbA1の平均値はそれぞれ3.58および7.41%となり, 糖尿病犬のHbA1c及びHbA1は正常犬に比較して有意な高値を示した (p<0.01). イヌ糖化ヘモグロビンの測定におけるHPLC法の有用性は高く, インスリン療法のモニターへの臨床応用が可能であろうと考えられた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1991-02-15
著者
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小山 秀一
日本獣医畜産大学家畜内科学教室
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左向 敏紀
日本獣医畜産大学獣医内科学教室
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竹村 直行
日本獣医畜産大学獣医学科獣医内科学教室
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長谷川 承
日本獣医畜産大学獣医内科学教室
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小山 秀一
日本獣畜大
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左向 敏紀
日獣大・獣医内科
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本好 茂一
日本獣医畜産大学内科学教室
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左向 敏紀
日本獣医畜産大学 獣医畜産学部 獣医内科学 教室
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竹村 直行
日本獣医畜産大学
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左向 敏紀
日本獣医生命科学大学獣医学部保健看護学科臨床部門
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小山 秀一
日獣大獣医内科
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本好 茂一
日本獣医畜産大学
-
本好 茂一
日本獣畜大
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竹村 直行
日本獣医生命科学大学 獣医高度医療学教室
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竹村 直行
Internal Medicine Nippon Veterinary And Animal Science University
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左向 敏紀
日本獣畜大
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小山 秀一
日本獣医畜産大学獣医内科学教室
-
Takemura Naoyuki
Internal Medicine Nippon Veterinary And Animal Science University
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竹村 直行
日本獣医生命科学大学獣医学部
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左向 敏紀
日本獣医畜産大 獣医畜産
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長谷川 承
アルマ動物病院(東京)
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小山 秀一
日本獣医畜産大学 獣医内科学教室
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