セン断試験結果の適用と限界
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概要
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セン断試験の代表的なものとして一軸圧縮試験, 三軸圧縮試験および直接セン断試験の三つをとり上げ, これらの試験結果を実際問題に適用する際に問題となる点について説明したものである。一軸圧縮強度q_uはφ_u=0法に適用すべき強度定数という意味をもつ工学的指数として考えるべきであること, また試料採取に伴う乱れの程度はE_<50>で比較的容易に推定できることを説明し, さらに砂分の多い粘性土の拘束圧除去による一軸圧縮強度への影響を粘土含有量またはI_pを用いて補正する方法を示している。三軸圧縮試験に関して, 砂質土の試験値とそれに対応する現場間ゲキ比の推定の問題, および粘性土の圧密条件とC_u/P値の関係などについて説明している。直接セン断試験はその機構上, 水平面が必ずしも破壊面とはならないなど応力条件の複雑さのため, 試験結果の解釈にかなりむずかしい問題点が残されていることを示している。そして最後にセン断試験によりC_u/P値を求める場合は, 試験と地盤の応力条件の相異や強度の異方性, サンプリングによる乱れの影響など十分考慮すべきであると述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-06-15
著者
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