犬歯の舌面傾斜が咀嚼運動に及ぼす影響
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概要
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咀嚼運動は歯の咬頭傾斜と密接な関係をもっている。本論文では,上顎犬歯の舌面傾斜を実験的に急にしたときに咀嚼運動路が経時的に如何なる変化を示すかを検討している。結果として,舌面傾斜が急になることにより運動路の左右的幅径は一時的に小さくなるが,2週間ほどたつと以前の値に戻ることが示された。側方滑走運動路の形に大きな変化がみられないことから,一部に咀嚼運動路の形態的変化が起きたことが推測された。これは咀嚼運動路の形成機序や,犬歯による誘導を考えるうえで興味ある知見と思われる。
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1985-10-01
著者
-
藍 稔
明海大学歯学部
-
藍 稔
東京医科歯科大学歯学部歯科補綴学第3講座
-
水谷 紘
東京医科歯科大学歯学部第一補綴講座
-
篠ケ谷 龍哉
東京医科歯科大学大学院歯学研究科生体機能制御歯科学専攻顎顔面機能統合評価学講座
-
篠ケ谷 龍哉
東京医科歯科大学歯学部第1歯科補綴学教室
-
水谷 紘
東京医科歯科大学医歯学総合研究科口腔機能再構築学系専攻摂食機能回復講座部分床義歯補綴学分野
-
水谷 紘
東京医科歯科大学歯学部歯科補綴学第一講座
-
水谷 紘
東京医科歯科大学歯学部 第1歯科補綴学教室
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