下顎運動要素の歯牙路への影響 : その3. 顆頭間距離可変半調節性咬合器による顎位の再現, Hmin. の意義
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概要
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咬合器の顆頭間距離可変機構は, 作業側顆路の補助的調節機構として使われることが多く, その効果は顆頭間軸一致度(H)の最小値H_<min.>という指標によって表されているが, 臨床が直接求めているのは咬合面部での数値(S, S_<min.>)である. 今回検討した結果, 作業側顆路が前下方あるいは後上方へ向うとき, これが最も一般的な運動方向であるが, 顆頭間距離可変機構は最も有効に働き, 作業側臼歯部での咬合面部一致度をSからS_<min.>で1/2以下にできる. したがって, 顆頭間距離可変機構付半調節性咬合器は顎位の再現に関して極めて優れた咬合器ということになる.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1983-12-01
著者
-
栗山 實
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野
-
真柳 昭紘
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 口腔機能再構築学系専攻 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野
-
栗山 實
東京医科歯科大学歯学部歯科補綴学第2講座
-
長谷川 成男
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 口腔機能再構築学系專攻 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野
-
真柳 昭紘
東京医科歯科大学歯学部第2歯科補綴学教室
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