草地における土地利用計画決定支援システムの開発
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概要
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草地の造成・整備に当たっては, 立地条件並びに管理・運営目標に応じて適切な採草地, 放牧地, 環境保全林の配置計画を行い, 必要十分な生産量を確保する必要がある。そこで, 計画対象地域内の土地利用および生産量を設計者が事前に予測し, 検討できるシステムを開発した。 本システムは, データ整備サブシステムと, 対話形式のシミュレーションサブシステムからなる。データ整備サブシステムは, スキャナで読み取った対象地区の地形図より, ニューラルネットワーク, 非線形補間等のサブルーチンにより, 傾斜度, 方位角, 平均気温, 日射量, 草種別・月別乾物生産量等のデータを作成する。シミュレーションサブシステムでは, 傾斜の上限, 草種, 最小面積の条件を入力すると, 採草地, 放牧地, 環境保全林の土地利用類型区分別に面積, 配置, 草種別の乾物生産量を出力する。 草地の造成や再編整備に際して, 本システムを利用することにより, 事前検討に必要な基礎データが得られるので, 草地の再編・整備の設計者にとって有効な道具となる。
- 日本草地学会の論文
- 1998-07-31
著者
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柴田 昇平
近畿中国四国農業研究センター
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佐々木 寛幸
(独)農業・生物系特定産業技術研究機構畜産草地研究所
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佐々木 寛幸
農林水産省草地試験場
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柴田 昇平
農林水産省草地試験場
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吉田 信威
農林水産省草地試験場
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