台湾の新聞デザイン変遷 (2) : 新聞発行規制法令「報禁」の実施から現在まで (1955〜2002)
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概要
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本論文は台湾の新聞における紙面の変遷について調べることによって,今後の新聞デザインに資することが目的である。調査から,台湾における新聞の歴史は4つの時期に大別されることが分った。本稿は第1報に続き,報禁時代(1955〜1988)および報禁解除から現在に至るまでの解放時代(1988〜2002)について調べたものである。1955年,台湾ではページ数などを規制する報禁が敷かれた。当初は,各新聞社とも発行ページ数が少なかったため,報禁の影響は見られなかった。しかしながら,経済の発展にともない,増ページの要求が強まり,多くの情報を掲載するために,紙面はすきまなくぎっしりと詰められるレイアウトとなった。1988年,報禁が解除され,新聞の紙面デザインは豊かな変化を遂げつつある。それらの変化の背景には,大きく二つの要因がある。一つは1980年頃から導入の写真植字とコンピュータによる編集技術の革新であり,もう一つはコンビニエンスストアでの取扱量増大による販売形態の変化である。新聞デザインは,法令と新聞の流通により大き<変化させられたのである。
- 日本デザイン学会の論文
- 2003-05-31
著者
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