蚊類幼虫の塩分調節機構に関する研究 : 3. 体液の塩類調節に対する温度の影響
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概要
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Variations in the concentrations of Na and Cl in haemolymph of the 4th-instar larvae of Aedes togoi (At) transferred into 150% artificial sea water (Barnes's process) at various temperatures. The At had been reared using fresh water at 23℃ over 170 generations. To measure Na and Cl radioactivation analysis was done. The concentrations of Na and Cl increased for about 10hr and the thorax of the larvae became flat and wrinkled with loss of water. In the experiments at 23℃ (Fig. 4) and 28℃ (Fig. 5) the concentrations of Na and Cl decreased and the breast swelled with water. In these cases, the larvae could live till pupation. At 4℃ (Fig. 1) and 10℃ (Fig. 2) these decreases were not observed and the larvae could not mature. The concentration of Cl increased and decreased more rapidly than that of Na, and the Na/Cl ratio was not kept constant. The variations in salt concentration are caused by transportation of both ions and water. To organize a system of ionic regulation for concentrated saline solutions, At larvae reared in fresh water need about 10hr or more and a suitable temperature, above 17℃.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1983-06-15
著者
-
松谷 幸司
大阪府大・総合・生命
-
松本 昭
日本赤十字愛知女子短期大学
-
松本 昭
大阪府科学教育センター
-
松谷 幸司
宝塚造形芸術大学
-
松谷 幸司
大阪府立大学総合科学部生命科学講座
-
世古口 雄三
大阪外国語大学生物学研究室
-
八鹿 寛二
大阪大学医療技術短期大学部生物学教室
-
世古口 雄三
大阪外国語大学
-
八鹿 寛二
大阪大学医療技術短期大学部
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