ツヤガシラブユの 1 新亜種について
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概要
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著者は1974年6∿11月, 1975,1976年4∿11月まで3ヵ年にわたって, 北海道中川郡幕別町でブユの調査を行い, 途別川にそそぐ鉱泉水の細流で本州山陰地方から記載されたBoophthora yonagoense OKAMOTO, 1958 (=S. (B.) yonagoense OKAMOTO)ツヤガシラブユに酷似する多数の個体を得た。これらの個体について高橋弘博士より供与された鳥取県産のB. yonagoenseと比較した。その結果, 北海道で得られた個体は幼虫の頭部額板モザイク斑, 肛鰓, 蛹の呼吸系に変異が著しく, 雌の胸背, 脛節前面の白銀斑, 腹部背板, 雄の胸背の白斑などにもB. yonagoenseに見られない差異が認められた。また発生経過にも若干の差異があるように思われた。しかし雌雄の交尾器には両者間に著しい差異が認められなかった。これらの結果から著者は北海道の個体を新亜種B. yonagoense makunbei n. ssp.として取扱うことが妥当であると考え, 本文に記載した。
- 1977-06-15
著者
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