イヌ脳底動脈におけるphorbol esterの収縮機序について : Fura-2を用いての細胞内Ca^<2+>濃度,張力の同時測定(第1報)
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概要
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最近,脳血管攣縮の発生にprotein kinase C (PKC)の関与が考えられているが,今回われわれはこのPKC activatorであるphorbol esterの12-deoxyphorbol 13-isobutyrate (DPB)を用いて,イヌ脳底動脈での張力と細胞内Ca濃度([Ca^<2+>]_i)をfura-2を用いて同時測定し,作用機序について検討した.DPB収縮初期の[Ca^<2+>]_iの増加は,diltiazem前投与およびCa除去液中で抑制され,細胞外Ca^<2+>の流入によるものと思われる.また,静止レベル以下の[Ca^<2+>]_iで張力を発生させることから,収縮蛋白系のCa^<2+>感受性の増加が考えられる.また,Ca除去液中でも張力を発生させるが長く持続しないことから,DPB収縮の持続には微量のCa^<2+>が必要と考えられた.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1994-09-20
著者
-
増沢 紀男
自治医科大学脳神経外科
-
増沢 紀男
自治医科大学 放射線
-
増沢 紀男
自治医科大学 解剖
-
田中 裕一
自治医科大学脳神経外科
-
斉藤 充
自治医科大学脳神経外科
-
山田 武
自治医科大学脳神経外科
-
藤本 清成
自治医科大学脳神経外科
-
中原 昇
自治医科大学脳神経外科
-
田中 裕一
自治医科大学 脳神経外科
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