イヌ脳底動脈平滑筋における細胞内Ca^<2+>量と収縮の同時測定

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概要

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蛍光Ca^<2+>指示薬fura-2を用いて表題に示したごとく検討を行い,以下の知見を得た.(1)Receptor agonistであるPGF_<2α>(3×10^<-6>M),5-HT(3×10^<-6>M),U-46619(10^<-7>M)およびphorbol esterである12-deoxyphorbol 13-isobutyrate(3×10^<-7>M)は,高濃度K^+収縮に比してより少量のCa^<6+>量の増加によって同等の収縮を起こし,これは収縮制御系の「みかけのCa^<2+>感受性の増加」によると考えられた.(2)Glyceryltrinitrateは細胞内Ca^<2+>量の減少を伴わずに収縮を弛緩させた.(3)脳血管撃縮などの病的状態を含めた脳の血管平滑筋の収縮機構の研究においては,張力だけでなく細胞内Ca~<2+>動態の検討も重要であると考えられた.
日本脳神経外科コングレスの論文
1992-04-20

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