西カリマンタン(インドネシア)で見つかった流水中に生育するホウオウゴケ属の新種
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概要
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インドネシア科学院ボゴール標本館と東京大学との共同研究として, 1991年に西カリマンタンにおける渓流沿い植物の調査が行われた.その際見いだされた, ホウオウゴケ属(蘚類)の新種Fissidens dalamairを記載した。本種はアジアに広く分布するホウオウゴケF.nobilisに近縁であるが, 細く長い茎を持つこと, 葉が急角度で茎につくこと, 葉の舷が強く発達するといった形態的特徴, また, 常に流水中に生育するという生態的特徴を有しており, 渓流沿い環境により適応して二次的に種分化をおこした種であると考える。
- 日本植物分類学会の論文
- 1993-08-30
著者
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