セラム・アンボン島(東都マレシア)の蘚類の分類学的研究 : V. シノブゴケ科
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概要
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インドネシア科学院ボゴール標本館と東京大学との協力により,1983年から1986年にかけてインドネシア国セラム島,アンボン島において植物調査が行われた。この調査はコケ植物以上の陸上植物全般にわたるものである。著者の一人は蘚苔類相の調査研究を担当している。その成果は順次発表しているが,本報告はその第4番目にあたりシノブゴケ科を扱っている。シノブゴケ科は熱帯地域のその分布の中心がある。赤道直下に位置するセラム島,アンボン島には,今回の報告によりシノブゴケ科に属する植物3属12種が分布することが分かった。両島合わせても四国とほぼ同じ大きさであることを考えると,面積の割に豊かなフロラを有していると言える。セラム島産のThuidium kiaense標本のうち一点から早落性小枝を発見した。シノブゴケ属からの早落性小枝の報告は初めてのものもである。
- 日本植物分類学会の論文
- 1991-06-25
著者
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