MIMD分散並列計算機に適したレイトレーシングの並列化アルゴリズムの検討 : (<論文特集> 最先端画像映像生成処理技法)

概要

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CG(Computer Graphics)によるビジュアライゼーションの分野においては, より精密な形を, よりリアルに, より高速に表示する手法が求められている.しかし, このような実世界に忠実な可視化手法は, 莫大な計算量とメモリー量を必要とする.この問題を解決する1つの方法として, 最近超並列計算機を用いる方法について検討を行った.本論文では, フォトリアリスティックで高品質な画像を生成できる, レイトレーシングの高速並列化アルゴリズムについて検討を行った.レイトレーシングには, ピクセル並列処理, 物体並列処理, 2次光線の並列処理という並列化要素が内在している.これらの3種類の並列化要素を組合せたハイブリッドな並列処理と単純なピクセル並列処理について, 処理時間, PEの台数効果, PEの利用効率について検討を行った.その結果, 単純なピクセル処理が最も速いという結果を得た.また, ビジュアライゼーションに適した並列計算機の利用方法についても検討を行った.
社団法人映像情報メディア学会の論文
1995-10-20