視覚機能から見た立体映像の呈示条件(<論文特集>次世代画像技術)
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概要
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2眼式立体映像は, 立体効果が大きいため, 有効な立体再生法として広く利用されている.しかし, 同映像はいくつかの問題点も指摘されており, 特に人間の視覚系に与える影響は実用化の妨げとなっている.本研究では, 2眼式立体映像が視覚系に与える影響を定量的に評価するとともに, 視覚系に負担の少ない映像の呈示条件について考察した.評価の方法として, 映像鑑賞中の両眼眼球運動および鑑賞前後の調節機能の測定を行った.これらの測定を両眼視差量の違う立体映像および通常の平面映像について行い, 結果を比較することで評価を行った.結果より, 鑑賞中の眼球共同運動が崩れる現象, および鑑賞後に調節反応時間の延長があり, 2眼式立体映像の視覚系への影響が見られた.映像の持つ両眼視差量が大きくなるに従い, これらの影響は大きくなり, 一方, 両眼視差量が1度以内であれば, その影響が通常の平面映像と差がないことがわかった.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1994-10-20
著者
-
井上 哲理
神奈川工科大学情報ネットワーク工学科
-
岩崎 常人
産業医科大学
-
野呂 影勇
早稲田大学
-
大頭 仁
早稲田大学 理工学部
-
井上 哲理
神奈川工科大学
-
井上 哲理
神奈川工科大
-
大頭 仁
早稲田大学理工学部
-
大頭 仁
早稲田大学 理工学部:通信・放送機構 早稲田リサーチセンター
-
大頭 仁
早稲田大学理工学部応用物理学科
-
岩崎 常人
産業医科大学眼科学教室
-
岩崎 常人
産業医科大学 眼科学教室
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