インスリンの供給を改善したバルブ型インスリン注入システム

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概要

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半透膜で隔てられた外部の水溶液の浸透圧が上昇すれば、溶媒の移動が起こり機械的運動が発生する。我々は、この機械的運動により開閉する浸透圧バルブを研究している。この浸透圧バルブをダイヤフラム型として設計すれば、浸透圧変化でダイヤフラムが変形し開閉する。この原理の浸透圧変化を血糖値の変化に置換すると、血糖値の変化に応じてインスリンを供給するシステムが可能である。そして、このシステムには駆動エネルギーの供給も制御系も必要ない。血糖値の上昇によってインスリンが供給されれば、血糖値は速やかに低下する。その結果、浸透圧バルブは自動的に閉鎖されるので、血糖値の変化に応じたインスリン供給デバイスとなる。実用化のために、ヒトの治療へ応用できるシステムの検討と、これまでのように外部からチューブでインスリンを供給するシステムではない方法を検討した。
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-10-07

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