Ceratina japonica Cockerell の訪花性 : 日本産花蜂の生態学的研究 XXIV
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概要
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1. Ceratina japonica Cockerellの訪花性を1952-1959年に篠山盆地にて研究した.2. C. japonicaは4-10月までの間に訪花活動を行なう.越冬から脱し交尾を終えた♀は, 卵巣発達準備期の訪花(request type C)を約1カ月間行なつた後, 造巣に入る.9月に羽化した個体は, 全く未発達の卵巣のまま, 吸蜜のための訪花活動を行なつた後, 越冬に入る.3. C. japonica♀では, 20科43属52種の訪花植物を記録した.優勢に訪花したのは, ノギク, タンポポ, ノアザミ, ゲンノショウコ, レンゲ, シロツメクサ, アブラナ, キンポウゲなどであり, キク科植物を最も多く訪花の対象とした.概してこの種の訪花習性はpolylecticである.
- 1961-03-30
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