車々間通信におけるコンテンション型通信方式の性能評価

概要

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本稿では、これまでに提案されている自律走行型交通流シミュレータにMAC(Medium Access Control)を導入したシミュレータが構築され、そのシミュレータを用いた車々間通信ネットワークにおけるコンテンション型アクセス方式の比較検討が行われている。具体的には、ALOHA方式とnon-persistent CSMA方式が、その所要周波数帯域幅に関して比較されている。その結果、ALOHA方式に対するnon-persistent CSMAの優位性が示され、この優位性が交通流の車両密度が大きくなるにつれて、顕著に現れることが示されている。また、non-persistent CSMA方式において、そのキャリアセンスの半径を通信半径の2倍に大きくすることにより、性能に悪影響を与える隠れ端末の割合を軽減できることが定量的に示されている。さらに、車々間通信におけるキャプチャレシオを考慮し、キャプチャ効果が各方式の性能に与える影響が示されている。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-07-18