QSCAT/SeaWindsと船舶観測海上風データとの比較
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概要
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QSCAT/SeaWinds海上風データと気象庁の6隻の船舶によって観測された海上風データとの比較を行った。両者の観測位置が25km,観測時間が5分以内で一致しているデータについて比較した結果,風速については残差の平均値(バイアス)が-0.10ms^<-1>,残差のRoot mean square: (RMS差)が1.33ms^<-1>,相関係数が0.92と高度に有意な一致が見られた。さらに,両者の観測位置が5Km以内で一致しているデータについて比較した結果では, RMS差は, 0.91ms^<-1>にまで小さくなり,風速の観測精度が非常に良いことを示した。一方,風向については,不確定性除去アルゴリズムによる選択値を選ぶと,バイアスは2.0゜, RMS差が29.2゜となり,RMS差の値は, QSCAT/SeaWindsのミッション要求条件の20゜より大きい値になった。しかしながら,風向の4つの候補の中から船舶データの値に最も近い値を選ぶと,RMS差は著しく減少して,18.9゜であった。
- 日本海洋学会の論文
- 2003-11-05
著者
-
久保田 雅久
東海大学海洋学部
-
鈴木 聡
東海大学海洋学部
-
久保田 雅久
東海大 海洋
-
久保田 雅久
東海大学 海洋学部 海洋工学科
-
久保田 雅久
東海大学海洋学部地球環境工学科
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南 大介
東海大学海洋学部
-
大木 崇史
東海大学海洋学部
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