時空間画像を用いた瞬目波形自動抽出の試み

概要

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本報告ではインターフェースへの応用を考慮した、映像処理による瞬目(まばたき)波形自動抽出を提案する。瞬目波形抽出法は、すでに生理心理学などで実用されており、特に、眼瞼を閉じさせる外的要因を特定できない場合の瞬目(自発性瞬目)は、心理状態と深く係わり重要視されている。つまり、ゴミや音、光などへの防御機能で反射的に眼瞼を閉じる瞬目(反射性瞬目)、意識的に閉じたり、合図に合わせて眼瞼を閉じる瞬目(随意性瞬目)は、心理実験においては除外されるべき瞬目である。しかし、瞬目を種々のヒューマンインターフェースに用いる場合(マシンへの合図、健康状態のチェックなど)、むしろ随意性・反射性瞬目の認識が必要になると考えられる。それらを考慮し、上瞼のあらゆる動き(目を見開く、目を閉じ続けるなど)に対応した瞬目波形抽出をする必要がある。本研究では、蛍光燈等の照明下でも上瞼部のエッジ抽出が安定していることに基づいて、上瞼部を直接トレースする方法をとる。これにより波形の振幅を、眼球部の輝度分布の変化量としたり、上瞼点で覆い隠されている部分の面積変化量とする手法で問題になる、眼球の動きや閉目し続けた場合の精度劣化防止を試みる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-26

時空間画像を用いた瞬目波形自動抽出の試み

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